life · 2026-05-20

引越し:転出届と転入届、14日以内の各機関同期

同自治体内と他自治体での引越し手続きの違い、転出届と転入届の期限、在留カード裏面、運転免許3か月以内、銀行・携帯・保険会社の連絡を整理します。

日本で引越しをするとき、住民票の所在地と在留カード上の住所は法律上の住所として扱われ、これに連動する銀行、携帯、保険、年金、税金、運転免許のすべての機関で住所変更が必要になります。同自治体内と他自治体では手続きが違い、引越し前、当日、引越し後の3段階で進めます。

1. 同自治体内と他自治体の違い

同一の市区町村内での引越し(例:渋谷区から渋谷区の別の場所)の場合、引越し後14日以内に現住所の市区役所市民課に転居届を提出します。同時に在留カード裏面の住所欄を書き換え、住民票は自動更新されます。すべて市役所内で処理されます。

市区町村をまたぐ引越し(例:渋谷区から大阪市住吉区)は2ステップです。引越し前14日以内に旧住所の市区役所で転出届を提出し転出証明書を受け取ります。引越し後14日以内に新住所の市区役所で転入届(転出証明書、在留カード、マイナンバーカードを持参)を提出し、新市役所で在留カード裏面の住所を書き換えます。

転出届と転入届は別の手続きで、両方とも提出する必要があります。

オンライン代替として、マイナンバーカード保持者はぴったりサービスで転出届をオンライン提出できます(転入届は窓口必須)。マイナポータルでは一部の関連手続きも連携できます。

期限超過は¥50,000以下の過料(戸籍法)の対象ですが、実務上は警告で済むことが多いです。ただし長く放置すると罰金になります。

出典:総務省:住民基本台帳法マイナポータル:引越しオンライン

2. 引越し1-2週間前にやること

役所関連として、他自治体に引越す場合は旧自治体で転出届を提出し転出証明書を受け取ります。マイナ保険証(または資格確認書)、介護保険証、マイナンバーカードを準備し、持参か返還の判断をします。児童手当を受給している場合は旧自治体に「受給事由消滅届」、新自治体に「認定請求書」を提出します。

インフラ手続きとして、電気・ガス・水道は使用中止届(旧)と使用開始届(新)を別々に提出します。ネットは解約か移転手続きを行い、NTTなどは1-4週間前の申請を推奨しています。郵便局には転居届(e転居)を出し、無料転送を1年間受けられます。

民間契約として、賃貸契約の解約は1-2か月前に家主または管理会社に書面で「解約通知」を提出します。引越し業者の予約は3-4月の繁忙期なら1-2か月前、平時なら1-2週間前です。粗大ゴミは電話かネットで自治体に予約し、有料券を購入します。

引越し費用の相場(東京都内同区、3人家族)は¥50,000-120,000、繁忙期は¥100,000-200,000、200kmを超える距離は¥50,000-100,000追加です。

出典:日本郵便:転居・転送サービス

3. 引越し当日と直後

引越し当日にやることは、旧住所の鍵を家賃保証会社か家主に返却、旧住所の電気・ガス・水道のメーターの最終確認と撮影、新住所のメーターの初期値の読み取り、引越し業者との現場対応です。

引越し翌日から14日以内に必要な手続きをまとめます。

期限手続き窓口
14日以内転入届(他自治体)または転居届(同自治体)と在留カード裏面更新新住所の市役所
14日以内国民健康保険加入(社保以外)同上
14日以内国民年金の住所変更(自営業)同上
即時マイナンバーカードの住所更新同上、カード読み取りで自動
14日以内印鑑登録(必要時、旧自治体の登録は失効)同上
3か月以内運転免許証の住所変更最寄りの警察署、無料

社会保険加入者の住所変更は会社経由で処理され、市役所手続きは不要ですが、住民票発行のために転入届は出します。

出典:出入国在留管理庁:住居地届出警察庁:運転免許住所変更

4. 引越し後1か月以内:民間契約の住所変更

転入届の完了後、住民票を数枚(1枚¥300、5-10枚購入)取得し、次の機関に順に住所変更を申請します。

銀行は窓口かオンラインで、本人確認書類と新住所の証明(住民票)が必要です。クレジットカードはオンラインで即時反映、保険会社(生命保険や任意の自動車保険)は書面か電話で1-2週間です。携帯通信事業者はオンラインで即時更新、会社人事には給与と社保関連のため通知します。学校は学籍、証券・FX会社はオンライン、Amazon、楽天、ユニクロ、Apple IDなどの会員サービスもそれぞれ変更します。

運転免許の住所変更は最寄りの警察署運転免許窓口で、運転免許証、新住所の記載がある住民票・マイナンバーカード・在留カードのいずれかを持参、5-10分、無料で「裏書き」(裏面に新住所を手書き)します。3か月以内が法定義務です。

外国人特有の項目が2つあります。在留カード裏面は転入届と同時に市役所で更新され、出入国在留管理庁への個別届出は不要です(市役所が連携)。同時に転職や退学があった場合は、14日以内に入管へ「所属機関等変更届出」を提出します。

出典:出入国在留管理庁:住居地届出警察庁:運転免許住所変更

5. 引越しチェックリストの活用

引越し全体を14日以内に完了するために、チェックリストの活用が有効です。

引越し2週間前として、旧自治体での転出届、賃貸解約通知、引越し業者予約、インフラ解約と新規申込み、郵便転居届の提出を進めます。

引越し当日は、鍵返却、メーター確認、引越し業者対応を実施します。

引越し後14日以内には、新自治体での転入届、在留カード更新、国保と国民年金の住所変更、印鑑登録、運転免許の住所変更(3か月以内)を完了させます。

引越し後1か月以内には、銀行、クレジットカード、保険、携帯、会員サービスの住所変更を順番に進めます。

これらを抜けなく実行すれば、住所変更による生活への影響を最小限にできます。

出典:マイナポータル:引越しオンライン

6. よくある落とし穴

転出届と転入届を混同するのは典型的なミスです。転出(旧)と転入(新)の両方を提出する必要があり、片方だけでは住民票が発行されません。

14日を過ぎると法律上は¥50,000以下の過料の対象ですが、実務上は警告のみで済むことが多いです。ただし住民票が発行できず、国保と保険証など連動手続きがすべて止まります。

引越し前後に電気・ガス・水道の手続きを忘れると、住んでいない家でも課金が継続します。必ず使用中止届を提出します。

ネットの移転手続きを引越し当日に始めると、1-2か月使えなくなります。1-2か月前に手配します。

家賃保証会社の住所変更を忘れると、旧住所に送られる重要書類(更新通知など)を受け取れません。

マイナポータルでオンラインで転出届を出して安心するのは早計で、転入届は新住所の市役所窓口で対面手続きが必要です。

運転免許の住所変更を3か月以上放置すると罰則の対象になり、次回更新時に窓口で再手続きする必要があります。

日本語キーワード

  • 転居届 / 転出届 / 転入届
  • 転出証明書
  • 住民票
  • 在留カード裏面記入
  • ぴったりサービス(マイナポータル)

参考資料