和菓子と茶:季節、価格、抹茶、煎茶、ほうじ茶の淹れ方
羊羹、最中、どら焼き、大福、生菓子の価格、抹茶、煎茶、玉露、ほうじ茶の淹れ方、とらや、うさぎや、老松、福砂屋などの老舗、季節の生菓子を整理します。
和菓子は日本の伝統的な甘味の総称で、製法によって干菓子(乾燥保存型)、生菓子(水分が多く当日消費)、半生菓子に分かれます。茶との組み合わせが基本で、苦味のある抹茶に甘い和菓子を合わせるのは、日本のもてなしの最小単位です。この記事では種類、価格、老舗、茶の淹れ方の4つを順に整理します。
1. 和菓子の主な種類
羊羹は寒天と砂糖と餡子で作られます。代表はとらや(虎屋)で、1棹¥1,000-3,000、最も知られた「夜の梅」は¥2,200です。未開封で1年もつため、贈り物に向きます。
最中は薄い米皮に餡子を挟んだもので、1個¥150-300です。代表は銀座空也最中(東京銀座)で、電話で 1-2 週間前の予約が必要です。
どら焼きは銅鑼の形をした生地で餡子を挟んだもので、ドラえもんが食べているのもこれです。代表はうさぎや(上野・日本橋)¥240、亀十(浅草)¥420(どら焼きで最も高価な部類)です。
大福は餅で餡子を包んだもので、1個¥150-400です。苺大福(餡と苺)は冬から春にかけての季節品で ¥350-600、群林堂(東京護国寺)の豆大福が代表です。
団子は串に刺した餅で、みたらし(蜜醤油)、餡子、ヨモギ、三色(春色)があり、1串¥100-200です。
生菓子(季節菓子)は上等和菓子の最高峰で、抹茶に合わせて季節のモチーフ(春の桜やうぐいす、夏の青楓や金魚、秋の紅葉や栗、冬の椿や雪)を表現します。1個¥400-800で、京都の老舗には鶴屋吉信、老松、亀屋良長、川端道喜があります。
饅頭は小麦の皮で餡子を包んだもので、温泉饅頭は1個¥80-150、6個入りで¥600-900です。カステラは長崎の特産で16世紀にポルトガルから伝わり、福砂屋と文明堂が代表で1棹(700g)¥1,200-2,500です。
出典:全国和菓子協会:和菓子の種類、株式会社虎屋(とらや)公式。
2. 価格相場と老舗
| 商品 | 価格 | 代表店 |
|---|---|---|
| 羊羹(1棹350-700g) | ¥1,000-3,000 | とらや(赤坂・銀座)、駿河屋(京都) |
| どら焼き(1個) | ¥240-420 | うさぎや、亀十、文銘堂 |
| 大福(1個) | ¥150-600 | 群林堂、栗田家、清月堂 |
| 生菓子(1個) | ¥400-800 | 鶴屋吉信、老松、亀屋良長(京都) |
| 上等羊羹詰合せ | ¥3,000-8,000 | とらや、虎屋黒川(百貨店内) |
| カステラ(1棹700g) | ¥1,200-2,500 | 福砂屋、文明堂 |
老舗ののし紙(贈答用包装)は、会計時に「贈り物用にお願いします」と伝えれば無料で対応し、相手の名前も書いてもらえます。贈答の定番は、上司への羊羹¥2,000-3,000、友人へのどら焼き6個入り¥1,500-2,200、結婚式の返礼に最中詰合せ¥2,500-4,000です。
百貨店地下(デパ地下)の利用も実用的です。新宿伊勢丹、銀座三越、日本橋高島屋のB1階には老舗が集まり、直営店に行けないときの次善策になります。
出典:株式会社虎屋(とらや)公式。
3. 茶:抹茶、煎茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶
抹茶は碾茶を石臼で挽いた緑茶粉です。お点前に使う最高級と料理用は別物です。淹れ方は70-80度の湯60-80mlに抹茶2gを加え、茶筅で泡立てます。茶道の主役で、お点前(茶席)の費用は1席¥800-3,000、茶寮での気軽な体験は¥1,500-3,500です。
煎茶は日本緑茶の主流(生産の70%)です。淹れ方は80-90度の湯に茶葉3g(1人分)、1分浸けます。香りが清やかで、わずかな苦味があります。スーパーで100gあたり¥500-1,500、宇治、静岡、鹿児島が主な産地です。
玉露は煎茶の上等品で、覆下栽培により旨味が増しています。淹れ方は50-60度のぬるま湯に茶葉4-5gを2-3分浸けます(温度が高いと渋味が出る)。京都宇治産が最高、100gあたり¥2,000-10,000です。
ほうじ茶は煎茶を200度以上で焙煎したものです。淹れ方は95度の高温に茶葉5-6gを30秒浸けます。香ばしく、カフェインが少ないため子供や高齢者にも向きます。京都の一保堂のほうじ茶が定番です。
玄米茶は煎茶に炒り玄米を加えたもので、温度と時間は煎茶と同じ、米の香りが特徴です。麦茶は大麦を炒ったもので、夏の冷茶の定番、ノンカフェイン、5-15度に冷蔵します。
抹茶ラテと抹茶アイスは和菓子店併設の茶寮で楽しめます。京都の中村藤吉本店の抹茶パフェ¥1,400-2,000は人気で、週末は2-3時間待ちが普通です。
4. 季節と和菓子
和菓子の核心は季節の表現で、同じ「上生菓子」でも3月と11月では全く違います。
春(2-4月)は桜餅(道明寺と長命寺の2派)、うぐいす餅、桜羊羹、いちご大福が並びます。初夏(5-6月)は水無月(6月30日の京都夏越祭の限定品)、葛切り、青梅羊羹が出ます。夏(7-8月)は水ようかん(冷蔵)、葛饅頭、金魚煎餅が定番です。秋(9-11月)は月見団子(中秋)、栗きんとん、紅葉饅頭(広島宮島の名物)が登場します。冬(12-2月)は花びら餅(正月)、椿餅、酒饅頭が並びます。
通販で京都の老舗の生菓子を注文する場合、当日朝に作り当日中に食べるのが原則で、冷蔵便でも賞味期限は1-2日です。直接買いに行くか、京都駅や東京駅構内の分店で買うほうが現実的です。
出典:全国和菓子協会:季節の和菓子。
5. 茶と和菓子の組み合わせ
茶と和菓子の組み合わせには伝統的な相性があります。
抹茶には甘味の強い和菓子を合わせるのが原則です。羊羹、上生菓子、薯蕷饅頭が標準的な組み合わせで、苦味と甘味のバランスが取れます。
煎茶には軽い干菓子や落雁が合います。せんべい、おかき、最中のような乾いた菓子も合います。
ほうじ茶は香ばしい香りに焼き菓子が合い、どら焼き、栗饅頭、カステラがよく合います。玄米茶も似た系統で、米菓や軽い和菓子と相性が良いです。
玉露は旨味が強いため、少量の上等な和菓子と合わせる飲み方が伝統的で、量より質が重視されます。
出典:全国和菓子協会。
6. よくある落とし穴
「とらや銀座本店」と「虎屋」を別の店だと思う人がいますが、両方とも同じ会社「株式会社虎屋」(1500年代創業)で、表記が違うだけです。
沸騰した湯で抹茶を点てるのも間違いです。70-80度が最適で、沸騰した湯(95度以上)は苦味と渋味が強くなります。
煎茶を1分以上浸けるのも避けます。1分以内で十分で、長く浸けると渋味とカフェインが出すぎます。二煎目は同じ茶葉に湯を注いで30秒で淹れ、三煎目まで普通に飲めます。
苺大福を冷蔵で2-3日保存するのは無理があります。苺大福は当日消費が原則で、餅は翌日になると硬くなるため、購入後4時間以内に食べるのが正解です。
和菓子の包装紙を捨てるのも惜しいです。老舗の包装紙は実は高級和紙で、感謝状の用紙として使ったり、別の物を包み直すのに使えます。
百貨店地下で老舗のキャラクター系(最近のかわいい和菓子)を本店の代わりにするのも考えどころです。本店限定の商品が多く、京都・東京の老舗の分店と本店では品揃えが違いますが、看板商品は分店でも買えます。
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